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2011年4月 2日 (土)

【野球本・2】『聖地への疾走』 〜「いいチーム」志学館高校、「リ・スタート」日大三高校ほか〜

野球本紹介シリーズその2、今回は高校野球ものです。
日刊スポーツ出版社から高校野球テーマの新刊がシリーズで出ていまして、これは最新刊にあたりますね。

「聖地への疾走」(日刊スポーツ出版社)
Jiyusisso
日刊スポーツ出版社ai - nikkansports.com: 聖地への疾走
Amazon.co.jp(単純リンク)

スポーツライター矢崎良一さんを中心に、総勢7名のライターが様々なテーマを取り上げています。
発行が去年2010年の10月ですので、例えば日大三高の話は現チームの事でもありますし、より興味を持って読むことが出来ました。

本の内容は

序章 いいチームの定義 志学館高校が応援される理由

第1章 怪物とすれ違った男たち
ダルビッシュ有と東北高校の、あの夏、ともに見た夢

第2章 夢の向こうにあったもの
松本哲也が甲子園を目指していた時代

第3章 なにわの公立魂
大阪府立春日丘高校、神前俊彦監督の野望

第4章 心の併走者
“鈴木ツインズ”双子という名の永遠のライバル

第5章 勝利への渇望
中学野球カリスマ監督、甲子園への挑戦

第6章 延長18回の遺伝子
星稜高校・加藤直樹一塁手の“それから”

終 章 情熱のグラウンド・夏
日大三高、痛みの先に見えたもの

となっています。
この中から序章と終章をご紹介します。

序章「いいチームの定義」では千葉県の志学館高校野球部が紹介されています。
志学館といえば、拓大紅陵と姉妹校で、私が千葉で高校野球していた頃は普通の学校の印象だったのですが、後にプロ入りする投手が出たり(現カープ投手コーチの澤崎俊和投手、ホークスーバファローズの金子圭輔選手)いきなり甲子園に出たりと不思議な存在といいますか、しかし特別な印象の無い学校でした。なので、いきなり志学館高校が取り上げられていることに驚きました。

志学館高校野球部は、近隣の中学やボーイズ・シニアの指導者や、一度でも練習試合で対戦した高校の監督から「志学館はいいね」「素晴らしいチーム」という声が良く聞かれるそうです。
矢崎氏はこう書きます。部員達は自然な表情でしっかりとした挨拶をしてくれる、と。部員達の「目力」が凄い、本当に凄いと。監督は「最初からこうだと思わないで下さいね。3年間かけて、ここまでになるんです」と言います。
「いいチーム」とは何か?どんな指導で、「いいチーム」が出来るのか。川俣監督の生徒に対する思い、取り組みが紹介されていて、志学館野球部の試合、練習を観てみたくなりました。
バファローズの金子選手の「ちょっといい話」なエピソードも触れられています。こういうの読むと応援したくなるんだよなあ。

終章「情熱のグラウンド・夏」では、春の選抜で準優勝しながらも西東京大会準決勝で敗れ、夏の甲子園出場を果たせなかった日大三高を取り上げています。
小倉監督は選手たちとの思いが強すぎて、夏負けたあとはすぐ切り替えられないそうです。そこが他の強豪校と違う、と。でもその方が人間味はありますよね。
甲子園に行ける筈だ、それだけの選手たちだった。本人たちも行けると思っていた、それでも行けなかった甲子園。そんな先輩の姿を見ている下級生は強い。現エースの吉永君は「変った」。現主将の畔上君は「監督でさえ驚くほどのキャプテンシーを発揮している」。
実は、この本を読んでから日大三の新チームがとても気になって気になって。日大三高が今センバツの優勝候補だと私が考えるのもこれを読んだからなのです。
日大三高には特に思い入れはなく、毎年「強打のチーム」という印象があるだけだったのですが、やっぱり気になる存在になりますね。

他にも、ジャイアンツ松本哲也のラグビーと野球の間で揺れた中学・高校時代の話、強烈な印象の残る東北高校の真壁投手の話、そしてついこないだ亡くなられた箕島・尾藤監督の人柄が伝わる話・・・・全ての章がとても個性的で、面白く楽しく読むことが出来ました。
少しでも興味を覚えた方は是非、ご一読をお勧めします。

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コメント

志学館とは何回も練習試合をしており、金子とはリトルリーグから知っていて何回対戦したかわからないくらい(同じ年齢なので)なのですが、そんな本があったとは知りませんでした。興味深いですね。
川俣さんは大会中はニコニコしていますが、普段は物凄く厳しい監督です。本当の鬼監督とはこういう人のことを言うのかと、思います。私が知っている中で一番怖いかも・・・。
しかしながら近隣強豪校(拓大や望洋、木更津総合)とは一線を画していて、基本に忠実な野球をしてきますよね。選手一人一人も地元の、なおかつ進学校だけに偏差値の高い学生が数多いのでそういう印象を受けるのでしょうか。
金子だって中学時代は塾に通い、将来を考え一番頭が良く野球の強い、地元の志学館に入ったくらいですからね。

投稿: tomten | 2011年4月 3日 (日) 10時48分

>tomtenさん
コメントありがとうございます。

tomtenさんブルペンで隣り合って投げた、ともおっしゃってましたよね。それにしてもリトルの時からとは・・・tomtenさんのとこで書きましたが、私は弱小野球部でしたし、私も全く大した選手ではなかったので、プロに行くような選手と対戦した事がある、っていうのは羨ましいです(笑)
・・・話がそれました。
川俣監督の事も良くご存知なのですね。私は覚えがないなあ〜。甲子園の試合も観てる筈なのですが。本を読んだ印象では、とにかく「熱い」監督さんでした。生徒に全身全霊でぶつかっていくといいますか。
おっしゃるように、近隣の強豪とは違う、そんな所が良いのでしょうね。野球の上手い生徒を集めるのも一つの方法ですが、志学館のような学校もいいな、と思います。
今まで全くノーマーク(って言い方もおかしいですが)だった志学館が気になる学校のひとつになりました。

投稿: BJ | 2011年4月 3日 (日) 19時20分

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